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So-bad,So-bad,蕎麦!
たむら:ご主人が肩を痛めて、蕎麦を打つことが出来なくなってしまったため、現在お店を休んでおられますが、そのかっての味の素晴らしさを忘れ難く、かつ、その復活を願う気持ちを表すために、あえてこの項を残してあります。したがって、その詳しい場所や、そこへの往きかたなどは「今はまだ」載せません。きっとそのうちまた、美味しい蕎麦を打ってくれる日が来ることを信じて待っています。
とても優しくて広がりのある「旨さ」に満ちた、それでいて素朴な趣きを失わない「心に沁み入る」蕎麦でしたね。
ひさお庵:上の「たむら」が休んでいる今、その味わいといい、接客といい、群を抜いた存在と言えるのがこの黒石市のお蕎麦屋さん「ひさお庵」です。もう長いこと通い続けていますが、やはりその「もりそば」は蕎麦の在るべき姿を具現しているように思います。
挽きぐるみにして無理矢理(?)蕎麦の香り(と言うよりは「蕎麦臭さ」と言うべき雑然とした匂い)で押し切ることをせず、あくまでかそけき香りを秘めた程度の二八を採用し、また、粗挽きにも与せず、正統な仕事で仕上げた蕎麦そのものと、洗練された「かえし」に、深みのある旨さを湛えた「だし」を合わせたコクのある「つゆ」も、飽きのこない味を演出してくれます。
店内のほぼ全域が禁煙なのも嬉しいですね。もうそれだけで他の蕎麦屋は負 け。どんないい能書きタレてても、タバコが匂ってたらだいなし。蕎麦の香 りって、けっこうハカないものですから。営業は11時から。夜は宴席 の予約などが多いせいか、全席禁煙はしていませんが、「禁煙席を」と注文 すれば、独立した部屋を用意してくれます。夜は8時まで。ただし2月ころ は夜の部がお休みとなることがあります。月曜定休。時たま売っている「蕎 麦おやき」はいいお土産になりますよ。
一閑人 : ごく最近オープンした新しいお店です。かなり趣味性の高いお店で、よく吟味されたその店舗デザインなど、かなり気合いが入っています。その蕎麦のレヴェルは弘前市内では随一と言って良いでしょう。
しもばしら : 青森市のイトー・ヨーカドーの裏手にある小さなお蕎麦屋さんです。
東京なみにあっさりした量の「もり」は決して安くはありません。でも、幽かに緑がかったエッジの利いた蕎麦といい、結構しっかりした濃いめのつゆといい、かなり良く吟味された様子が伺えてこれはこれでひとつの「見識」です。
青森 鞍馬 : 静かな佇まいの住宅街にある、一見、住宅?という青森鞍馬、さほど広くはない店内ですが、落ち着いた雰囲気でなかなか良い印象でした。
やや明るい色合いで、のびのびとしたおおらかな風合いで、東京の鞍馬の二倍とまでは言いませんがかなり多い蕎麦が逆に安いのは青森ならでは、でしょうか。
草乃庄(石川):天庵が出来る までは良く行ってました。実はこのお蕎麦屋さんには「もりそば」がありま せん!メニューに「もり」が無い蕎麦屋はハズレ、というのがジョーシキな のですが、ここの「ぶっかけ」が大当たり!揚げ玉、摺りおろした長芋、錦 糸卵、ほうれん草をトッピングした上から、もりつゆより薄いつゆをかけ、 混ぜくりたおして食べる冷たい蕎麦です。これに「ざる」を追加して最後は デラックス版?の「つけとろ」として食べるスタイルが主流?なんですが、 倉やマチャオ、オカザキ・ジローなどの医学部カンケーにずいぶん広めまし た。弘前市内と言っても、ちょっとクルマか電車でなきゃ行けないキョリ、 ってのがネックでしょうか。店内はほぼワン・ルームなんで分煙にもなって いません。水曜定休、11時から午後2時くらいまで。土日祝は早めに 品切れになるので注意。
会心(三本木):あまりにも有 名な「翁」の高橋名人のもとで修行した蕎麦屋さん。「たむら」を「柔」と するなら、この「会心」は「剛」。キレを重視したつゆは、いさぎよい。初 期にはいさぎよすぎて愛想無しやわあ、だったけど、だいぶまるみも備わっ て来たようです。さすがに、ひさお庵のように気軽には行けないので間が空 き、記憶が薄れた頃にまた、というパターンなので、あまりエラそうなこと は言えないのですが、蕎麦の香りが立つことでは一番のような気がします。 翁直系の哲学が底に流れてる、ってカンジ。でしょうか(「たむら」は手探 りでひとつひとつゆっくりとモノにしていった、という収まりの良さがあり ます。「哲学」なんて硬いモンじゃなく、「まなざし」みたいな意志の持ち 方、かな?)。ただ店内は禁煙ではありません。ココロ無い客が近くでタバ コ吸ったりした日にゃあ、はるばる来たのが余計ハラ立ちますが。火曜定休 。11時〜午後4時。
一力(富田):蕎麦道楽人は、 精神を集中して店主が勝負を懸けた、リキの入った蕎麦を前にすると、思わ ず居ずまいを正し、それを全身で受けとめよう、と緊張するものです。そこ で得られる「感動」も捨てがたいのではありますが、たまには、そんな「真 剣勝負」を忘れ、ココロも弛緩した状態でなんとなく蕎麦が喰いたい、とい う事があります。そんな時のオアシスがここ。
ず〜っと永いこと蕎麦屋やってきました、という「当たり前」さ加減がいい のです。その蕎麦も「どや?旨いか?このコダワリ判んのか?なんとか言う てみぃ!」みたいな気ウルサいとこがなく、「へえ、蕎麦でおます。お気に 入っていただけましたやろか?」てなカンジのテンションの低さがミョーに ココロヨいのでございます。建物にも演出にもコること無く、あっちこち出 前に走りまわる「普通」の蕎麦屋の、良き代表です。ここんちは禁煙じゃあ りませんが、あまり神経質になるよな感じじゃないんですよね。月曜定休、 夜は6時半頃がオーダー・ストップ?
ますみや :こちらもフツーの蕎麦を気取り無く食べられるお店です。白に近い明るい色の蕎麦で、僅かに太めかな?というカジュアルな蕎麦。
その他:続いては、一芸に秀で た?面白いお店をいくつか。
むらかみ(板柳):ここも最近のお店で、リキ入ってます。4種の産地 から日替わりで2種を出しますが、利き蕎麦というのがあり、最初2種類の 蕎麦が少量ずつ出てくるので、そこで味見をして、どちらかを選ぶと、それ が一人前出てくるのです。ツユの他に水蕎麦用のお水も出て来ますので純真な婦女 子などにウンチクを垂れたがるオヤジには嬉しい演出でございましょう。も うひとつ、店内、奥の小上がりからはリンゴ畑越しに岩木山が見え、5月の 花の季節など、なかなかよろしいかと。
會(新寺町):ここもお座敷が完全に禁煙になったようで、 結構でござ います。あと、夏場の「かき氷」が、トッピングに応じてシステマチックに 値段が上がっていくさまが美しい(なんじゃそりゃ?)。
彦庵(茂森新町):テーブル席の奥には蔵座敷があります。流 れてるジャズとのミス・マッチがいい(のかぁ?)。揚げ出し豆腐が旨い。 火曜定休。
やぶそば(鍛冶町):カレー南蛮!この一言です。
高砂(親方町):実家から、お義父さんお義母さんが、とか、 取り引き先のお偉いさんを、なんて時にピッタリなリッパなお蕎麦屋さんです。天ざる なんて頼むと、だいぶ時間もかかりますから、じっくりとお話やご商談が出 来るってもんです。ただ、テーブル席はスケールが小さ過ぎてキュークツな ので、もの凄〜く脚の細い方以外は、お座敷へどーぞ。
野の庵(五十石町):弘前公園のすぐ外にあって、西濠の桜の トンネルに面しているので、その時期には眺めが良さそうです。お座敷のみ 。